この記事でわかること
・スペルト小麦の基本と誤解
・皮性小麦の特徴とパンへの影響
・ディンケルスターの風味と使い方
スペルト小麦は「古代小麦」として知られていますが、実は意外な歴史や特徴があるのをご存知ですか?この記事では、スペルト小麦の知られざる真実から、北海道産の高品質なスペルト小麦『ディンケルスター』の魅力まで、パン作りの視点から徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたのパン作りがもっと楽しく、奥深くなるはずです。

- スペルト小麦とは?—「古代小麦」に隠された秘密
- スペルト小麦と一般的なパン小麦の違いを徹底比較
- スペルト小麦は皮性小麦|皮性小麦と裸性小麦の違い|パンづくりにどう影響する?
- 北海道産スペルト小麦『ディンケルスター』の魅力
- 『ディンケルスター』の生みの親「ベーカリスタ」とは?
スペルト小麦とは?—「古代小麦」に隠された秘密
スペルト小麦は「古代小麦」として注目されていますが、実はパン小麦の祖先ではなく、パン小麦から派生した比較的新しい品種です。ヨーロッパでは青銅器時代から栽培されてきた歴史があり、皮性(殻付き)のため脱穀に手間がかかる一方、独特の風味が魅力とされています。
栄養価やアレルギー対応についての誤解
スペルト小麦には「栄養価が高い」「グルテンアレルギーになりにくい」といったイメージが定着していますが、実は最新の研究では少し異なる見解も出ています。
- 栄養価:ミネラル(銅・亜鉛など)は多めですが、食物繊維やビタミンの量は大きな差はありません。
- グルテン:スペルト小麦にも「グリアジン」という、小麦アレルギーの原因となるタンパク質が多く含まれています。アレルギー対応を期待して安易に使用するのは避け、医師に相談するなど慎重な判断が必要です。
- GI値(血糖値の上がりやすさ):全粒粉にすることでGI値は低くなりやすいですが、スペルト小麦だから必ずしも低GIというわけではありません。「全粒粉か、そうでないか」がGI値に大きく影響します。
品種と風味の違い
スペルト小麦には在来種と改良種があり、風味や香りは品種によって大きく異なります。必ずしも「古代小麦=美味しい」ではなく、収量や風味を両立した新しい品種も存在します。
このように、スペルト小麦は「古代小麦」というより「伝統的な在来種」や「改良された小麦」として理解するのが正確です。パンや焼き菓子に使う際は、品種や製粉方法、発酵工程によって味や栄養が変わることを意識すると、より豊かな食体験につながります。
参考リンク
・農研機構 特別寄稿「スペルト小麦について」
https://www.seifun.or.jp/pages/120/
スペルト小麦と一般的なパン小麦の違いを徹底比較
スペルト小麦の特徴
パン小麦の特徴
スペルト小麦は“古代”というより“伝統と改良の融合”。その魅力は、知れば知るほど、パンづくりがもっと楽しくなる素材です。
スペルト小麦は皮性小麦|皮性小麦と裸性小麦の違い|パンづくりにどう影響する?
皮性小麦の特徴
- 殻が種子に密着していて、脱穀しても自然に外れない
- 製粉には追加の脱殻処理が必要で、手間がかかる
- 保存性が高く、風味が濃厚
- 古代小麦やスペルト、エンマーなどの品種に多い
- 香ばしさや個性を活かしたパンに向いている
裸性小麦の特徴
- 殻が自然に外れるため、加工がしやすい
- 製パン性が高く、ふんわりとしたパンに適している
- クセが少なく、食べやすい
- パン小麦やデュラム小麦など、現代の主流品種
- 保存にはやや注意が必要(酸化や虫害)
この違いを知っておくと、素材選びやレシピ開発がもっと楽しくなります。
皮性小麦は独特の素晴らしい風味がありますが、単体では扱いにくく、裸性小麦のような食感のパンにはならない事が多いです。
私は「香りと奥行きの皮性小麦」——そんな視点で、使っています。
裸性小麦とMIXすると美味しいです(#^^#)
北海道産スペルト小麦『ディンケルスター』の魅力
ベーカリスタが届ける「ディンケルスター」は、北海道産のスペルト小麦を丁寧に石臼で挽いた全粒粉。
その味わいと香りは、パンづくりに新しい深みをもたらしてくれます。
ディンケルスターの特徴
- ナッツのようなコクと、チョコレートのような甘い香り
→ 焼き上がりの香ばしさが際立ち、シンプルなパンでも豊かな風味に - 石臼挽きならではの粒感と香り
→ 熱を抑えて製粉されるため、小麦本来の香りがしっかり残る - たん白11.5%、灰分1.40%の全粒粉
→ ぎゆっと旨味が詰まっています。単体では扱い難い - 北海道・十勝清水町産のシングルオリジン
→ 生産者の顔が見える安心感。パン職人との出会いから始まった情熱の小麦 - パンだけでなく、クッキー・うどん・パスタにも使える汎用性
→ 10〜40%のブレンドでも風味が際立ち、焼き菓子にもおすすめ
こんな方におすすめ
- 小麦の風味をしっかり感じるパンを焼きたい方
- 国産・石臼挽きの全粒粉にこだわりたい方
- 製粉や素材の背景まで大切にしたいベーカリーやホームベーカー
「便利さより、ほんとうに良いものを」
そんな想いが込められたディンケルスターは、パンづくりをもう一歩深めたい人にぴったりの素材です。
ベーカリスタさんの粉は美味しいので、ちょっと調べてみました。
『ディンケルスター』の生みの親「ベーカリスタ」とは?
ベーカリスタは、北海道産の小麦を中心に、パンづくりに特化した素材を届けるパン用小麦粉専門メーカーです。
その理念は、「パンづくり=自己表現」という考え方に根ざしています。
こだわりが詰まった素材づくり
- 北海道産小麦の豊富な品種を取り扱い
→ キタノカオリ、春よ恋、ゆめちから、スペルトなど、土地の個性が光る素材が揃う - 石臼挽きやシングルオリジンなど、素材の背景まで大切に
→ 生産者との連携を重視し、素材の魅力を最大限に引き出す製粉スタイル - 小規模ベーカリーや個人ユーザーにもやさしいサービス設計
→ 小ロットでの注文、柔軟な配送、丁寧なサポート体制が整っている - 「パン職人=ベーカリスタ」という思想
→ パンづくりを通じて自分の価値観や愛情を表現する人々を応援する存在 - 旧ブランドを統合して誕生した新しいスタイル
→ 「北海道のめぐみ」「ベイクマ」「ALNATURIA」などを統合し、より使いやすく進化
🔗 詳しくは ベーカリスタ公式サイト をご覧ください
👉ディンケルスターを使ったパンづくりの実践編も、今後の更新でご紹介予定です。
我が家の冷蔵庫に入っていた、使い道が決まっていなかった野菜たち。スーパーの特売品です(*ノωノ)

2. 野菜とスパイスを加えて炒める 














